【株式会社KiZUKAI 退職エントリー】 心に秘めていたことをKiZUKAIの皆さんへ

だいぶ更新遅れてしまったのですが、私、株式会社KiZUKAIを2022年10月末を以て、退職することとなりましたので綴ります。考えてみれば法人名がKiZUKAIとなる前から色々やったな、としみじみ思いながらこの文章を記載しています。

このサイトは私の会社のブログですが、いろいろと思うこともあるのであえてこの場から、株式会社KiZUKAIの皆に言葉を届けようと思います。

はじめに、自己紹介とKiZUKAI参画の経緯

まずはご存知ない方いると思うので、自己紹介とキャリアタイムラインから。

上場Phaseでの施策経験

下積みを経て、週末起業な感じでとりあえず独立。でも当時はそんなに売りが上がってませんでした。

当時、大企業には合わない人間なのが身に染みる中、出会ったのはクラウドソーシング業界の後発、クラウドワークス。10人からみるみるうちに300人くらいになり、課題は山積みでもどんどん進み、気づいたら上場。その際に自分の適性的にベンチャーという環境は性に合っていたのを覚えています。それと非連続な成長、多角展開を成し遂げる快感とでもいうのでしょうか。実際に目の前で見ていて、憧れました。

その後すったもんだあって業界対岸の、先発プラットフォームであるランサーズへ。(この辺は大変ご迷惑をおかけしましたw)そしてこちらの会社でも全然違う雰囲気の中、IPO を見るといった経験をしました。

クラウドソーシング業界の2社なのですが自分の担当としては、まだ浸透してないサービスの活用を早めるため、クライアントの内部の仕事を要件定義、切り出す受託部隊の担当でした。(つまりは上場の為の+αキャッシュを生み出す部隊という側面もあります)

結局マーケティングって売る前段階の「価値設計」だよねという経験

マーケティングは販売に注力するのではなく、むしろ販売が不要なほど魅力的な製品の開発に注力すべきだ。

フィリップコトラー

その中、偉人のこの言葉を思い知らされることが多かったです。

実施する中でそれなりに大きい案件に参画することもあり、SEOではBIG KWD1位をいくつも取りました。数千万PV程度のメディアなども参画、フローを組んで一定の成果も挙げた気がします。自身の法人では広告領域などでもROIは一定成果あげたりもして、複数方面で実施策のコツはそれなりに掴んでいました。

しかしながら、面目上のKPI達成はしているのに、問い合わせや受注は変わらず、実際のクライアントのマネタイズは追いつかずということも多く。中にはクライアントの事業部撤退なども経験。競合があまりマーケマーケしてないのにSNSの1呟きで、一気にグロスが追い越されるなど、いろいろありました。

結局、悔しいかな、各施策は手段でしかなくて「儲けどころ」や「商売の立ち位置」「価値」「組織設計」あたりの部分が上手くできるか否かが、勝ち負けの分かれ目だと感じていました。

それこそがマーケティングというものの髄であるのではないかと。

そんななか見事に「価値設計」してた山田さん

*合同トークディスカッションの際の一幕

その中、出会ったのが山田さん。当時はまだ株式会社Mont Richという名称で、大手外資系自動車メーカーのカスタマージャーニー戦略を手がけるなど活躍していました。

まさに価値設計からやってるではないか、と。当時の自分はそのスキルセットに惹かれて参画。

僕は初期、クライアントのCX領域のコンサル複数手伝ってました。前職とは相対先の企業や担当、実施内容が全然違う内で手間取ったのですが、根性でやりました。この経験はだいぶ今生きています。

その後は以下の流れをトントンと。

  • 受託業でなくSaas立ち上げを企てる
  • ピポットを数回して法人名もKiZUKAIとなる
  • 自分はマーケ及びPR領域を担当
  • 資金調達、今に至る

その中副業も許してくれて、自分は自分の法人でトライしてPDCAやってた、そんな感じで今に至ります。どちらかというとKiZUKAIになる前、前途の下積みの方がKiZUKAIの中で長かったイメージあります。

経緯をずっと横目で見てたので、今回の退職は自分の中でも意思決定度合いは重かったです。

なんで退職するのか

理由としては主に二つです。

  • 1)自分の方の法人加速したく、リソースは一本化することに決めた
  • 2)KiZUKAIの現状ステータス的に、以下のメリットも起こるだろうと考え、個人的に離脱の意思を伝えた
    • 私がいなくなることによる組織の新陳代謝
    • 経営サイドでの気づき
    • 俗人化撤廃

ビジネス的には指数関数的に売り上げや人員も伸びていくでしょうし、あるべき人の適正も変わると思いました。シリーズA資金調達直後のこのタイミング、本当ごめんなさいなのですが、それも踏まえた上での自己意思を貫いた感じです。

ちな私の旧管轄化は、俗人化しない共有、仕組みづくり、横展開がモットーなので新規の方、だいぶ入りやすいと思います。株式会社 KiZUKAI目下マーケティングマネージャー募集中なのでよければぜひ応募してあげてください。(というか私のアカウントに直メッセージでもOKです)

実は心に秘めてたこと

「いろんな世界見たいし」という理由でKiZUKAIにいました。しかしながら中途半端にどちらもやっている自分にフラストレーションがあったんですね。

うまく言語化できなかったんですが「腹を決めた瞬間に神様は動き出す」という言葉は、真理なんだろうというのはひしひし実感してました。


なので「KiZUKAIにもいつまでも居れないんだよね」っていうのも心の奥では数年前から分かっていた気もします。いつの日か今度は自分が腹を決めてやる番にならなければいけないのですが、きっとそれが今なのですよねというのは思う次第です。

僕の方の状況

自身も形は違えど成長を目指さねばならぬことが最近判明した感じです。

今法人の売り上げ数千万なんですけど、社員もできてきてしまって、そして一定売りが立っちゃったが故に「中途半端なぬるま湯」を続けてると一番辛い、そして「時間は有限だ」ということを理解した感じです。

チャレンジもせず自分一人で受託オンリーでやってるなら、それはそれで気楽だったんですけどね。

これ実際に事業計画にKPI当てはめてシュミレーションした感じのキャッシュの凹みです。

D2Cモデルという特性上、投資資金が必要で、リスク補填しながらやれど限界はあり、法人の黒字倒産は普通にあり得る感じになってきました。

結構Saasの「死の谷」に近いものあります。コンサルでの補填なければ数千万必要ぽいです。A/Bプランどっちにせよ「やらねばならぬ」状況ですね。引き返してもいいんですけどやりたいから本腰いれてやります。

資金調達では、エンジェルやデットとかで調達口は違いますが、その辺は山田さんや永山さん達の後を追いかけそうです。最近はD2Cの資金調達環境も整ってきてるので、これより動き出しです。(事業計画を持ってエンジェルコンタクトを開始します)

まあそんな形で、僕は僕でずっと何かしら変化を続けてると思います。

KiZUKAIのこれからの個人的な感覚

*資金調達リリースの写真を代々木公園で撮った日 永山さんと山田さんを取る、写真家になりたい願望の社員、宮本

いろんな案件こなしましたね。

やっぱり思うのは、山田さん、永山さんは個の戦力で言えば戦闘機に例えるとF22なんですよね。つまりは個人単位では最強の類。特定の領域にぶっ飛んだスキルを持つ特異体。4年半、修羅場をたくさんくぐって一緒にやってきた中で強く思います。

で、側から見てると優秀だからこそ、思い悩むこともある模様。これから組織が大きくなるに従って、二人の在り方も「自身が執行」というより「経営」に変わっていくと思います。

が、多分二人ならば山積みの課題は片付けて、いつもの通りなんとかしちゃうんだろうな、とは勝手に思っています。この辺はエビデンスゼロですが、いつも横から見てる二人をイメージすると。

多分その時には、また全然別の雰囲気にお互いなってるんでしょうね。夢だった従業員100人早くいけるといいですね。

みんなとのつながりで思うこと / 働くということの価値観

*ビアガーデンで飲んだ日

みんなの繋がりはこれからも続くと思っています。

個人的な感覚ですが現代の「働く」ということは僕の中では終身雇用の「主 > 従」のイメージとは全然違います。イメージとして「たまたま同じ方を目指してたから同じ道走ってた」=「働く」というイメージでしょうか。

主・従は目的の中で自然発生的に決めなければならないだけであって、前提は個人の夢や目標ありきだと思うんです。その中たまたま同じ道を走ってただけ。

しかしながら「目的」や「行き先」が兼ね合うタイミングは以後あり得るのではと。

皆と何かしらで以後、施策連携することはあると思うし、KiZUKAIに受発注する、などあり得ると思います。その際にはさしずめ、薪をくべ、火を囲み、キャンプファイヤーでもするようなイメージで、また一緒に施策実施や案件遂行をしましょう。仕事というか、真剣な大人遊びというか。

ちなみに今のアパレル、サブスクハイブリッドのビジネスモデルにするつもりなので、その際は普通に声かけると思います。

それ関係なく趣味嗜好的にプライベートで絡みそうなんで、普通に遊びましょう。(キャンプ、サバゲ、飲み、釣りあたり)

終わりに

*資金調達のPRで使った集合写真

今回の選択は人生の中での一つのターニングポイントだと思っています。

パラレルキャリアとして会社員としての立場、自分で運営する双方を見れたからこその気づきはたくさんあったと思います。改めて普通じゃないお願いを聞いてくれた山田さんには、感謝です。

そして総じて有能な皆との時間、心の中の宝物にします。一緒に仕事ができたことを誇りに思います。どうか今後ともご縁があることを。そして皆様に幸あらんことを。今後とも末長くよろしくお願い致します。

Follow me!

マーケティングチームを組成 – 戦略から実行支援まで

上流から下流まで一気通貫介在し、施策最適化。

とにかく早く、最大の成果と、成果物を残すためのプランです。

レンタルCMO&PMソリューション
Ryoji Takada

Ryoji Takada

座右の銘は質実剛健。PDCAをやり遂げプロジェクト収益化まで愚直にやるのは得意分野。あだ名は夜桜で、昔は格闘技のプロであった時の名残。バイクとファッションと格闘技が好き。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP
PAGE TOP